今さら”ではなく“今から”へ

筑紫野市 歯医者 歯科医院 の 内田歯科医院です。

矯正担当医の渡辺美恵子です。
子ども達の矯正相談を受けておりますと、お母様方の歯並びが気になります。歯並びを悪いままに放置しておきますと、磨きにくい部分に歯垢や歯石が沈着しやすく、むし歯や歯周病などにかかり易くなります。又、咬み合わせが悪いことが、頭痛や肩こりの一因となる事もあります。矯正治療は、歯と歯槽骨(歯を支えている骨)並びに歯肉(歯ぐき)が健康であれば何歳からでも可能です。さし歯や冠を被っている歯でも動かすことはできます。

今から5年程前、大学1年生のお嬢さんが矯正治療を始めたいと相談に見えました。社会人となられたご兄弟は矯正治療経験者でした。検査診断を行い、その患者さんに矯正装置を装着したその日に53才10か月になられるお母様が、ご自分も矯正治療を始めたいと申し出られました。私がお嬢さんの検査の時に前述の何歳になっても治療はできますよと申し上げた事で、今まで出っ歯で口が閉じにくい事が気になっていたので可能であれば治療を希望するとの事でした。

口を閉じやすくする為には、前歯を引っ込める必要がありましたので小臼歯を抜歯して、左側の奥歯を少し後ろの方へ動かす必要があり4年間程、治療期間がかかってしまいました。ご本人は治療にとても協力的で歯磨きも完璧でした。矯正装置をはずして保定装置(動かした歯を止める装置)の調整の日、患者さんのお顔を見て、思わず美しいと叫んでしまいました。口唇がきちんと閉じられ、そのお顔は、ハリウッドビューティ(美しい横顔の基準となるもの)そのものでした。ご本人も口が閉じやすくなったと喜んでいらっしゃいます。(私は、患者さんの努力に感謝しております。)

この年齢で“今さら”矯正なんて、とは考えず、“今から”先の人生を自分の歯でしっかり咬み、笑顔で送る為に、歯並びについて考えられたらいかがでしょうか?また、ブリッジやインプラントを入れる時に部分的に歯を動かす包括的歯科治療の一環として矯正治療を行う事もありますので、ご相談いただければ幸いです。