第5回1000人のチェロ・コンサート

筑紫野市 歯医者 歯科医院 の 内田歯科医院です。

東日本大震災~鎮魂と復興支援 2015.5.24

『第5回1000人のチェロ・コンサート』
~仙台から伝えたい、1000チェロの響きに想いをのせて~
国内外1000人のチェリストが仙台に。

東日本大震災の後、患者様何人かもボランティアとして東北に行かれています。5月24日、娘もアマチュアチェロ奏者として仙台の復興支援コンサートに参加しました。

1000人のチェロ・コンサートのスタートは、1998年11月29日、阪神・淡路震災復興支援と世界平和を祈念して神戸で開催されました。日本および世界中から1014人のプロとアマチュアのチェロ奏者が集まりました。当時ご存命だった高円宮殿下も3人のお嬢様とともに演奏されました。

2001年第2回、2005年第3回と神戸で開催され、2010年は「広島から世界平和の願いを込めて」と題して広島に5才から83才までの方が、海外からも72名のチェロ奏者が集いました。

このコンサートはチェロ奏者も大会運営もすべてボランティアです。参加資格も、隣の人の音を聴きながら演奏できる事と全国各地である練習に4回以上参加できる事の2つだけです。パートも12パートでとても簡単なパートもあります。娘は、チェロ教室の仲間と第3回から参加しています。小学5年生の時でした。

その時の指揮者は故ロストロボーヴィチ。彼は、第1回のCDを聴いて主旨に賛同され、是非指揮をしたいと連絡をくださり、報酬として用意したものも全額震災復興に寄付されたそうです。

第4回の広島では、海外からのチェロ奏者の平和を強く訴えるスピーチが続きました。ゲリンガスの「鳥の歌」の演奏も素晴らしい物でした。パブロカザルス編曲の「鳥の歌」は、1971年の国際平和デーの国連での演奏が有名です。カザルスの故郷カタルーニャでは、鳥がpeace peace(ピース、ピース)とさえずる事から「鳥の歌」は平和を願う曲として知られています。

そして第5回、東北3県から集まった150名もの高校生がチェロの伴奏で「千の風になって」「あすとういう日が」2曲を歌った時、会場みんな、込み上げるものがありました。

You Tubeで1000人のチェロ・コンサートで検索すると、1部だけですが聴くことができます。19年前に仙台に引っ越された患者様とも再会し、お元気な様子にほっとしました。


『第5回1000人のチェロ・コンサート』のプログラムに――プログラムノート『2000人のチェロ・コンサート』――という文字が目に入り、気になって読んでみました。製作統括をされた畑井貴晶氏によるプログラムノートです。そこには、1000チェロをやるぞと決めてから、難行の果てに残ったものが第5回1000人のチェロ・コンサートなのだということが記されていました。以下、衝撃のプログラムノートからの抜粋です。

――前略・・・今回の1000チェロには初めての試みがたくさんあります。沿岸部の被災者をバスで招待したり、翌日に東北キャラバンを計画したり・・・・・演奏を鍛え上げていくだけでもたいへんなのに、なぜこんなに欲張るのか、・・・・その答えは、実は明瞭にあります。2012年の東北キャラバンの岩手行で、現地の新聞記者、木下繁喜さんから聞いたことです。「津波から避難しようと車道を歩いている人たちが大勢いた。そのとき海沿いにいて、押し寄せてきた大津波をその眼で見た人が、逃げたい一心で車を飛ばしてきて、その人たちを次々にはねていってしまう。そんなことは自分はしないと今は思うかもしれないけれども、もし助手席に小さい我が子を乗せていたらどうなのか」これを聞いた時の衝撃は、今でも胸のあたりに残っています。その訴訟が起こったとは聞かないので、みんなどれだけの我慢をしているのか。想像を絶するものです。・・・ 一度は、高台に登って助かったのに、誰かを助けに戻ってそのまま帰らない、というケースがいくつもあったと、聞いていました。助けに戻るような人間は、男気があり体力があり、村にとってはとても大切な存在でしょう。そんな人をたくさん失った。私はこれらを聞いて、言葉を失いました。泣いてもしょうがないけれども、涙がとまらない。木下さんは続けてこう言いました。「物が壊れ、失われた、ということとは次元の違う、想像を絶するほどの深い傷をみんな負っているんです。だから、みなさんのような、ここまで来てくれて音楽を奏でてくれることでどれだけ癒されるか、ほんとうにありがたいんです」私たちスタッフを突き動かしてきたのは、ひとえにこの言葉です。きっと意義はある。何か届く。できるだけのことを思い切りやろう。東北キャラバンは、2011年の11月から始めて計6回。およそ25~26人くらいのユニットで被災した沿岸部まで行き、1泊2日のうちに6~7回のコンサートを開きました。会場は小さいコンサートホールであったり、病院の待合室であったり、仮設住宅の集会所であったり。これらをのべにして掛け算すると950人を越えます。そして、第5回1000人のチェロ・コンサートの翌日、5月25日は、7回目を約90人の参加でやります。1000人のチェロ・コンサートがもうひとつある。だから「2000人のチェロ・コンサート」なのです。 忘れていない、これを伝えたくて、ここまで来ました。 後略・・・

テレビなどで放送はしてないけれど、心のこもった活動がそこにはありました。 You Tube是非見てください。MK