歯の寿命について

2018年の厚生労働省の、歯科疾患実態調査の結果発表によると88歳になっても自分の歯が、20本以上ある8020(はちまるにいまる)を達成した人の割合が5年前の40.1%から51.2%に増加してることがわかりました。

日本人の平均寿命は、平成29年度 男性81.09歳、女性87.26歳、歯の平均寿命も延ばしていきたいですね。

成人の歯は、親知らずを入れても32本。40歳代を境に急速に減っていきます。歯一本一本みていくと、一番最初に寿命を迎えるのは、左下の一番奥で50.0歳。その原因としては、お手入れがしにくく、食べ物がたまりやすい。

それに比べ、上の奥歯の寿命は、58.8歳。近くに唾液の出口があるので、自浄作用があると考えられます。奥歯から前歯の順でだんだん歯がなくなり、最後まで残るのは下の前歯 66.6歳。一番お手入れがしやすい場所で舌が常に動き自浄作用が良いためと思われます。

では、歯はどうして抜けるのか。
原因の4割が歯周病。3割が虫歯。歯を食いしばった時や歯ぎしりや噛み合わせの悪さによる負荷で、歯が割れてしまうこともあります。ストレスや暴飲暴食が、歯や歯ぐきを支えている歯ぐきに悪影響を与え、歯周病を悪化させます。

歯の寿命を延ばすには、定期的な健診で虫歯と歯周病のケアをするのが一番おすすめの方法です。歯の寿命が長い国として北欧のスウェーデンがあります。80歳の平均残存数21本、日本は9本。何が違うのか。それは定期健診と歯のクリーニング(歯垢や歯石とり)です。

スウェーデンは受診率90%。日本はたったの2%です。日本では、多くの場合、歯科医院に治すために通い、治った後は、また痛くなったり外れたりするまで行きません。そのため1,2年後に虫歯や歯周病が再発してしまうのです。北欧は、予防に気をつけています。

初期の虫歯や被せ物が合わなくなって、そこから虫歯になりかけているなど、自分ではなかなかわかりません。
また、毎日の歯磨きだけでは歯垢を完全に落とすことが難しいからです。

歯科医や歯科衛生士でも歯磨き後にチェックすると取り残しが20%あります。一般的には、取り残しが50%や60%の方もたくさんいらっしゃいます。奥歯は見えないし、デコボコしてる、歯と歯の間に隙間がある、ほっぺたが邪魔になるなど、歯磨きは難しいのです。

ですから、北欧では自分では取れない歯垢や歯石を定期的に歯科医院で、クリーニングするのが当たり前になっているのです。歯垢は、細菌の塊ですが残念なことに一度綺麗にクリーニングしても、また徐々に増殖してきます。なので、個人差はありますが、3ヶ月~4ヶ月おきの定期健診とクリーニングが必要なのです。

当医院でも数年前から定期健診を希望される方が、1日7名から10名と確実に増えてます。
異常なしで1回で終了しますと次回を予約され、また歯磨きを頑張ってきます!と元気に帰宅されます。