お口のお掃除はNG

筑紫野市 歯医者 歯科医院 の 内田歯科医院です。

今日も基山からの患者さまが緊張しきって定期健診にみえ、虫歯や歯周ポケットの検査をされ、異常なしということで、お口のお掃除をされ、ホッとして笑顔で帰られました。
どんなご縁で当医院へ通われるようになられたかはお聞きしてませんが、怖がりなので慣れたところが安心と、もう10年ほど治療にみえています。

「お口のお掃除」と書きましたが、先日、歯周病の勉強会に参加したところ、この表現は、歯科に従事する者としてNGワードでした。
聞き慣れた掃除という言葉は、掃除なんかしなくても健康には影響ないと患者さまに思わせてしまいます。
ましてや、歯肉炎や軽度の歯周病の方がみえた時に「歯茎が少し腫れていますので、お掃除しますね。」は
患者さまを怖がらせないように言っていることが、わざわざ予防に通う病気ではないと勘違いさせてしまいます。
歯周病は、歯肉が腫れる病気とよく簡単に思われがちです。
「腫れる」は、打撲した時に使われるので、自然と治癒して何事もなかったように回復してしまう。
放っておけば治る病気と錯覚します。「掃除」は、ガソリンスタンドで「洗車しますか?」と言われたように捉えられます。洗車しなくても車が壊れることはありません。

歯周病は、「骨が溶けて、歯が抜ける病気です。」
歯周病になると「心臓病や脳卒中のリスクが2倍以上になると言われてます。」
歯周病は、軽度の患者さまには自覚症状がありません。
一本でも多く歯を残していただくためには、この段階でしっかり自覚していただくことが大切です。

歯周病は、予防することができます。予防の目的は、患者さまが一生美味しく食事をすることです。
歯周病の原因は、歯周病菌なので、その温床となる歯石を取り除かなければなりません。
お掃除ではなく歯周病を治すための処置です。他人事だった歯周病を、自分の事へ意識を変える。
患者さまに「なんとかしなきゃ!」という、自発的な気持ちを呼び起こしていただくのも歯科従事者としての役目でした。
定期健診の時にお渡しする歯周ポケットの検査結果、もう一度じっくりご覧になってみてください。
健診枠は、治療と別に予約枠があります。当日でも空きがあることがありますので、ふと時間ができた時、電話お待ちします。健診時間は、歯石を取る処置を入れて45分程度です。