筑紫野市 歯医者 歯科医院 の 内田歯科医院です。
平成6年4月の筑紫東小の開校以来の校医として、定期的に学校歯科医の勉強会に参加しております。
先日の勉強会で平成26年度の小・中学校歯・口の健康診断の調査報告書をいただきました。
中学1年生(12才)の永久歯の虫歯(DMFT)全国平均は、1.00本。県平均は1.25本。筑紫地区は0.99本。
県内で戸畑についで2番目の少なさです。また、カリエスフリー(むし歯も、治療した歯も1本もない生徒の割合、数値が高い程、良好な状態)も全国平均60.35%、県平均51.61%、筑紫57.88%となり、これらの数値は筑紫地区の家庭、学校・歯科医師が歯と口の健康管理が上手く行えていることを示す。と嬉しい説明をうけました。世界レベルで見るとどうでしょうか。12才の永久歯のむし歯で比べました。ヨーロッパ1位
スイス0.84本、アフリカ1位 ガーナ0.1本、アジア1位 インド0.86本、筑紫が0.99本でしたから、あともう少しです。これからの問題は、中2、中3になるとカリエスフリーの数値も下がり、虫歯の平均も1.79本と増えていることです。思春期を迎え、親の管理下で歯を磨くことはなくなり、歯みがきに対する意識も低くなってきます。歯科の受診率が全国的にもっとも少ないのがこの時期です。20才代の平均むし歯本数が8本ですから、年に1本ずつ虫歯が増えていることになります。この時期にむし歯を増やさず乗り切るためには、小学校までに歯みがきと定期歯科検診を習慣づけておくことが大切です。まずは、この夏休みからです。子どもでも歯石があります。みがき残しの歯垢や歯石をとり、ブラッシング指導をいたします。
むし歯にはいろいろな調査のしかたがありますが、数字があると目標にしやすいです。DMFTとは、むし歯の総本数=未処置歯総本数+処置歯総本数+喪失歯総本数ですが、2011年の報告です。 (歯科疾患実態調査報告より)
男 女
20代 5.8本 5.8本
30代 9.5本 11本
40代 11.8本 13.2本
50代 16本 16.2本
60代 16.5本 19.5本
70代 20.5本 20.8本
80代 23.8本 24.8本