筑紫野市 歯医者 歯科医院 の 内田歯科医院です。
なら燈花会をご存知ですか?
20年前の1999年に誕生した「なら燈花会(とうかえ)」夏のたった10日間だけ世界遺産の広大な奈良公園に2万のろうそくの花が咲きます。「燈花」とは、灯芯の先にできる花の形のかたまりで、これができると縁起が良いと言われています。「会」は、多くの人が集うと言う意味です。奈良公園に広がる東大寺、春日大社、浮見堂、興福寺など8つのエリアで19時から21時45分まで灯されます。
この「なら燈花会」は、奈良を活性化させたいという数名の話し合いから始まります。当時は、神戸ルミナリエなど各地がイルミネーションのイベントで盛り上がっていました。それに比べて奈良公園は、真っ暗。ロウソクの灯りは情緒があると寺院に打診しますが、世界遺産は、火気厳禁!とんでもないと即却下。それでも諦めず知恵を絞り、水を入れたカップに浮かべて、火を灯すことを思いつきました。
1999年、準備から6,000個のロウソクの点灯、消灯、カップの回収、翌年に向けてカップを洗う事まで、のべ800人のボランティアで行いました。
当時の来客者は17万人。それが、昨年は92万人。ボランティアも3,000人に増えています。今年も8月5日から14日まで開催されます。
そのメンバーが、次に取り組んだのが「なら国際映画祭」
映画監督の河瀬直美さんは、奈良出身。奈良で映画を撮り続けています。彼女の夢が、世界中の多くの人が奈良に来て、その美しい文化に出会い、交流を深め、また新たな文化を生み出していくこと。映画祭での体験や出会いが若い世代に未来やチャンスをもたらしていくことです。
その夢を実現しようと、映画祭開催など経験もなく、映画館が一軒もない奈良のメンバーの奮闘が始まります。とりあえず、ゲストにレッドカーペットを歩いてもらう事が、最初の取り組みでした。2010年猿沢池から興福寺までの52段の石段にレッドカーペットが敷かれ、主演の桃井かおりさんを始め、国内外の俳優たちが歩きました。ホールだけでなく寺や小学校での映画上映のほか、国内外の若手監督の奈良を舞台とした映画製作やこども映画教室として、子供だけで奈良市内で15分程の映画を作り、上映するなど毎回いろんなワークショプも企画されてます。
2年おきのこの映画祭、今年9月20日から24日まで開催されます。興味を持たれた方は、どちらともホームページをご覧ください。