筑紫野市 歯医者 歯科医院 の 内田歯科医院です。
先日のマイナビニュースで、様々な調査により健康な歯には1本100万円の価値があると取り上げられていました。
親知らずを除くと永久歯は28本ですから、口の中に2,800万円の資産を持っていることになります。
その大切な資産、減らすわけにはいきません。
虫歯は、口の中の細菌が糖質(特に砂糖分)をエサにして、酸を作り、歯のエナメル質を溶かすことにより発生します。そのため、細菌の集まりである歯垢(プラーク)ができやすい場所や、歯ブラシの届きにくい場所を磨く必要があります。特に、中高年になりますと加齢や歯周病で歯茎が後退し、露出した歯根部分(歯の下の部分)に細菌が付きやすくなります。歯根は、エナメル質より柔らかい象牙質ですから、虫歯にもなりやすく、進行も早くなります。また、大人の場合、詰め物や被せ物が多く、そこに虫歯が発生しやすく、内部に虫歯ができると気づかないうちに虫歯が奥深くまで達してしまいます。神経を抜いた歯の場合、痛みを感じにくいため発見がさらに遅れてしまいます。
虫歯や歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きと3,4ヶ月おきの定期健診です。
そこで、歯磨きの勘違いを6つ。
① 歯ブラシを濡らして歯磨き粉をつける。
素早く泡立つので、短時間で磨いた気になり、汚れや細菌が落ちてない場合があります。また、歯磨き粉に含まれる有効成分も歯に作用する前に流れてしまいます。
② 硬い歯ブラシを使う。
硬い歯ブラシでゴシゴシこすると、歯が削れたり、歯茎が下がる原因になります。
③ 歯を強く磨く
毎回力強く磨くと歯茎が下がり、歯と歯茎の境目の象牙質がむき出しになり、知覚過敏を引き起こす可能性も出てきます。
④ 歯みがきの後、しっかりすすぐ。
歯磨き剤に含まれるフッ素などの有効成分を洗い流すことになります。10㏄程度の水で20秒程グチュグチュとすすぐくらいで大丈夫です。
⑤ 歯間ブラシを 入りにくい所に 無理にいれる。
歯間ブラシは、入れた時に抵抗なく動かせるサイズを選びましょう。歯や歯茎がすり減ることがあります。
⑥ 歯磨きは、白い歯の部分だけ磨く。
図の1,2,3の部分を丁寧に磨く。
日頃の食生活で気をつけることは、2つ。細菌の栄養源となる糖をだらだらと摂らない。
よく噛んで、唾液の分泌を促す。唾液の成分には、細菌によって溶け出したエナメル質を再生する働きがあります。
ごく初期の虫歯でしたら唾液の作用によって自然治癒することもあります。