田川から治療にみえる方に「遠くからありがとうございます。」とお礼を言いますと、「1回左折するだけで、4~50分で到着します。」と、お友達まで一緒に治療にみえるようになりました。田川は、行ったことがありません。
3月17日、新型コロナウイルスの重苦しい気分を払拭しようと、ドライブに出ました。
光が丘サニーから上の道に上がって、とにかくまっすぐ、本当に一回曲がるだけで、最初の目的地の中村美術館には40分で着きました。
こちらは、三井鉱山セメント田川工場の跡地に、2008年に開園した『池のおく園』の広大な敷地の中にあります。
園内に入り、桜並木を登ると広い駐車場があります。
桜はまだ1輪しか咲いていませんが、広々としたところでの深呼吸は、この時期、何者にも代えがたい嬉しさです。
それでも、満開の桜が見たいので1週間後にまた来てみようと思いました。
2回建ての美術館の中には、4つの展示室があり、近現代の洋画・日本画を中心に陶磁器や彫刻、ガレなどのガラス工芸品、端渓の硯などが、ゆっくり鑑賞できます。
中村美術館のチケットの写真(上)を見ると、桜がますます楽しみになります。
開館時間 10:00~16:00 (入館は15:30まで) 休館日 木曜日
私は、森田繁の「朝の富士」を見て、ワクワク明るい気分になりました。原色のピンクや赤を ベタベタ塗り重ねたような、なんとも元気な絵です。
伊東深水の「カトレア」、前田青邨の「梅」、川端龍子「洋蘭図」、小磯良平、梅原龍三郎、竹久夢二、横山大観などじっくり楽しめます。
年に4回入れ替えがあります。福田平八郎の「白梅紋鶲」に魅せられて、梅の次は 桜ですか?と聞きましたら、来週入れ替えで、桜が飾られるそうです。どんな桜か楽しみです。
それにしても、画家は 長寿の方が多いですね。80歳代は普通で、90歳代、100歳代も何人か。
好きなことに打ち込むことがあると、健康でいられるのかもしれません。途中から絵の説明文ではなく 年齢を計算して、感心していました。102歳の時に書いた絵もありました。
健康と長寿を実感して、明るくなったところでランチです。園内に、ベルセゾンナカムラというレストランがありました。
次の目的地は、田川のシンボルマーク炭坑節のモデルとなった「二本煙突」明治41年設置された煙突は煉瓦造り。
市内至る所から見えますが、ライトアップされた夜がオススメだそうです。
石炭・歴史博物館で炭鉱について説明を受けたあと、屋外の炭鉱住宅を見ます。
明治・大正・昭和の時代の間取りが再現されていて、とても興味深いです。昭和の時代の白黒の写真を見て、昔はこんなだったんだ。切ないなあ。と思っていましたら、昭和30年代と聞いて ショック。私、生まれてました!
田川といえば、炭坑節。博物館横の広い広い公園の案内板を通ると、センサーで炭鉱節が突然流れ始めます。
遠くに、石灰石採掘によって平らになった香春岳(かわらだけ)が眺められ、本当にのどかな雰囲気です。
博物館で踊り方のチラシをいただいたので、ちょっと踊りたかったのですが、恥ずかしいのでやめにしました。
大牟田市との炭坑節の本家争いも、市長対談で解決したというエピソードも知りました。
ふるさとパンフレット大賞で優秀賞を取った大任町の道の駅で、1億円のトイレも使わせていただき、白ダイヤ黒ダイヤという羊羹をお土産に、また一回左折だけで帰宅しました。
桜が咲いたら、混むのか聞いて見ましたが、例年でも混まないそうです。『池のおく園』の桜も楽しみですが、道の駅までも桜街道でしたので美しいでしょう。急いで残りの原稿を書いて、印刷して、ポスティングしますが、桜吹雪にも間に合わなかった時は、来年の桜情報としてください。