筑紫野市 歯科医院 痛みの少ない 歯医者 内田歯科医院
レッドコンプレックスをやっつけろ！
歯周病は、日本でも35歳以上の８割が罹患している感染症です。重症化すると、歯を失ったり、あごの骨が溶けてしまう怖い病気です。
また、歯周病菌の作る毒素が血液中に入ることで、全身の健康に悪影響を及ぼします。
糖尿病、血管の動脈硬化（心筋梗塞、脳梗塞）、早産、低体重児出産などに関与しています。
レッドコンプレックスってご存知ですか？
歯周病の原因となる３種類の細菌の総称で、歯周病の『悪玉三兄弟』とか『御三家』と呼ばれます。
歯周病を引き起こす細菌にはたくさんの種類がありますが、その毒性により、ピラミッド型で表されます。
毒性の低いものから、ブルー、パープル、グリーン、イエローコンプレックス、中程度がオレンジコンプレックス。
そして頂点が、レッドコンプレックス。
コンプレックスとは、集合体という意味です。
健康な歯肉を破壊し、細胞内へ侵入し危害を与えるモンスター級の厄介な三つの歯周病菌。
その名前は、
A、タンネレラ・フォーサイシア
B、トレポネーマ・デンティンコラ
C、ポルフィロモナス・ジンジバリス
（覚える必要はありませんが、名前まで厄介です。歯科衛生士の国家試験用に語呂合わせまであるようです。）
これらの菌は、人間の消化酵素トリプシンによく似た「トリプシン様酵素」を分泌し、その消化酵素によって、歯茎の細胞を分解して、歯周病を悪化させていくのです。
人は食べ物を、腸で吸収しやすいようにこの酵素でバラバラにします。
こんな酵素を歯茎にばらまかれたら影響大です。
Aは、歯周ポケット内に付着、歯周組織に悪影響をもたらす。
Bは、らせん状の形態で、きりもみ運動をして歯肉の組織内および血管内に侵入し、増殖し、免疫力を低下させます。
Cは、強い付着力でバイオフィルム（細菌の塊である歯垢）を形成。
歯周ポケット内が出血するようになると、それをエサに病原性を強くし、骨をどんどん溶かしてしていきます。
通称『吸血鬼』。またこの菌は口臭の原因にもなっています。
３、４か月おきの定期健診が予防の秘訣！
では、レッドコンプレックスを増やさないためにどうすればよいでしょう。
レッドコンプレックスは酸素の少ない環境を好みます。
歯周ポケットの中は酸素が少なく、温床になりやすい場所です。
歯周ポケットが深くならないように歯茎のケアをすることです。
レッドコンプレックスなどの細菌がたくさん存在する歯石や歯垢は、自宅での歯磨きでは除去することができません。
歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが必要です。
今年の目標に３、４か月おきの歯科健診を掲げられたらいかがでしょうか。
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