朝起きてすぐの歯磨きで感染予防

筑紫野市 歯医者 歯科医院 の 内田歯科医院です。

新型コロナウイルス対策として歯科医の多くが勧めていますのが、朝起きてすぐ、朝食前の歯磨きです。

これは従来の風邪やインフルエンザ対策にも言われてきたことです。風邪やインフルエンザのウイルスは、普段はタンパク質に覆われています。このままですと、体の中に入っても細胞に入るのが難しく、そんなに簡単には悪さをしません。

このウイルスのタンパク質の膜を破ってしまうのが、プロテアーゼです。プロテアーゼは、体に取り込んだタンパク質を分解する大事な酵素ですが、口の中にもあります。プロテアーゼがウイルスのタンパク質の膜を破るとウイルスがむき出しになり、粘膜に侵入しやすくなります。ですから、プロテアーゼがウイルスの膜を剥がす前に洗い流してしまうのが、免疫力アップに大切な事です。

しかも、朝起きた時の口の中は、細菌だらけなんです。起きているうちは、唾液に細菌を洗い流してくれる働きがありますが、寝ている間は唾液の分泌が減り、口の中の細菌が増殖。夕食後のなんと30倍になります。細菌の増加と比例して、プロテアーゼも増えています。

歯磨きをせずに朝食をとると、食べ物を噛んで飲み込む時、口や喉の粘膜にプロテアーゼがくっついてしまいます。
そこへ風邪やインフルエンザのウイルスが侵入すると、プロテアーゼによってウイルスがむき出しになり、感染力が高まります。朝起きてすぐの歯磨きで、ウイルスをむき出しにしてしまうプロテアーゼを取り除くことは、感染予防に非常に効果的です。というわけで、普段の歯磨き習慣に、朝起きてすぐの歯磨きを加えましょう。

鼻呼吸も対策の一つです。鼻呼吸は「天然のマスク」とも言われ、ウイルスを防ぐ様々な関門があります。
まず鼻毛。ウイルスを含むやや大きめの埃が、ブロックされます。第2に鼻の中の粘膜から出る粘液。
第3に鼻の中に縦横無尽に張り巡らされた毛細血管で、鼻の奥では体温近くまで温度が上昇し、湿度も80〜85%になり、乾燥に強く湿気に弱いウイルスの生存率が低下します。ドアを開けるとき、自動販売機、カード決済のテンキー、電車のつり革、公衆トイレのボタン、どちらの手を使っていますか?

無意識に利き手を使い、その手に新型コロナウイルスが付着して、不用意にその手で目や鼻、口を触ったら、感染のリスクが高まります。そこで公共のものに触れる時は、利き手以外。そして利き手ほどよく洗ってください。