筑紫野市 歯医者 歯科医院 の 内田歯科医院です。
先月の「林修の今でしょ。」の番組は、歯科治療についてでした。治療に対する疑問を街頭インタビューして、歯科医が答える形式でした。それをご覧になった患者さまから「歯茎から膿がでるのはなぜか?」という質問をいただきました。
歯茎の中に溜った膿で、歯茎に小さな膨らみが出来ることがあります。膿が多くなってくると歯茎に小さい穴があいて出てきます。酸っぱい味と口臭があります。膿がたまりすぎると歯茎が痛くなり、歯茎の切開が必要になります。
主な原因は虫歯によるものと歯周病によるものの2つです。
虫歯が深くなり神経が自然に死んでしまったり、根の治療が不十分だと神経があった空洞に細菌が感染し、根の先に膿の袋を作ります。治療法としましては、神経が死んでしまった根の中は血液が流れず自然に治る事はありませんので、根の中を消毒し、再び感染しないように薬で密閉します。細かい管の中をきれいにして消毒していきますので、回数も1回の治療時間も長くなります。当医院では根の治療には30分の予約時間を取っております。
歯周病が進み、歯の周りの骨が溶けて歯周ポケをットが深くなると、そこに歯石や細菌が溜まります。歯周ポケットの中では細菌に骨が溶かされないよう白血球などの抵抗力をだして戦います。その死骸が膿となります。歯茎はブヨブヨし、押すとねばっとした膿が出てきます。歯周ポケットの奥の歯石や細菌の固まりである歯垢(プラーク)を丁寧にとり、歯茎を引きしめる必要がありますが、歯周病がここまで進むと自宅での歯磨きでは困難です。歯科医院での歯周病検査で、ご自分のお口の状態を把握し、特別な器具で歯周ポケットの歯石などを除去した上で、ご自分にあったお手入れ方法の指導を受ける事が大切になります。