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7月16日まで「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」が、九州国立博物館で開催されています。
印象派といえば、皆さまよくご存知の モネ、ルノワール、セザンヌなどですが、印象派って?と改めて聞かれると戸惑う方も多いのではないでしょうか。
九州国立博物館のジュニアガイドによりますと、昔フランスではサロン(公募展)への出展が決まることが、若手美術家の目標でした。1874年、サロンでの落選続きの画家30名が集まって展示会を開きました。
その時、モネが出品したのが「印象・日の出」でした。
しかし、良い評価はもらえず展示会は失敗。印象派たちの展示会とあだ名で呼ばれるようになりました。彼らの描き方は、今までのようにパレットで色を混ぜ合わせ塗るのでなく、筆に取った絵の具をそのまま画面にのせ、にごりのない明るい色合いに仕上げる手法でした。その絵を下手だと批評する人々もいましたが、印象派のファンは次第に増えていきました。
ドイツのビュールレは、23歳の時に見た印象派の絵に心を奪われ、いつかは自宅に飾りたいという希望を抱きます。実業家として成功した後、美術品の収集を始めました。亡くなるまでの20年間で600点以上。世界でも指折りのプライベートコレクションを一人で築きました。
彼の死後、自宅の一部を美術館にしていましたが、2008年に略奪。その4点の価格だけで175億でした。2015年に警備上の問題で閉館。2020年には、チューリッヒ美術館に移管されます。
今回楽しめるのは、64点。略奪された4点も含まれます。
セザンヌ<赤いチョッキの少年>
モネ<ヴェトゥイユ浜辺のひなげし>
ファン・ゴッホ<花咲くマロニエの枝>
ドガ<ルピック伯爵と娘たち>
ルノワール<かわいいイレーヌ>と
モネ<睡蓮>の2点は写真撮影も許可されています。
私のお気に入りは、セザンヌ<庭師ヴァリエ>です。皆さまも自宅に飾ってみたい1枚を見つけてください。