筑紫野市 歯科医院 痛みの少ない 歯医者 内田歯科医院
ご家族の口腔ケアをするのって、とっても大変!
最近、訪問診療の中でよくご相談いただくのが、
「歯医者さんだと口を開けてくれるけど、私(ご家族の方)が歯みがきをするととても嫌がるんです」
といった内容です。
私たち歯科関係者が伺うと、日常とは違う人、しかも白衣を着た人がやってきた!という感じで治療や口腔ケアにご協力いただけることがほとんどです。
しかし、いつも生活を共にしているご家族が、自分の歯みがきをするとなると患者様にとっても別の感覚になってきます。
「自分でできるのになぜ家族にしてもらわなくてはならないのか」「家族に迷惑をかけたくない」「子供扱いされているようだ」
といった患者様のお話を伺うこともあります。ご本人の自尊心を傷つけることなく、ご家族の口腔ケアに協力していただくことはそういった理由で難しいことも多々あります。
口腔ケアに伴う痛み
しかし、そういったこととは別に次のような 理由で口腔ケアの拒否が認められることもあります。それは『口腔ケアに伴う痛み』です。
日常の口腔ケアがうまくいっていない場合、 多くの方は歯ぐきが赤く炎症を起こしています。 ご自分のブラッシングの場合は、その部分の 清掃がうまくいっていないため、歯ブラシが当たることもなく、もちろん痛みも出ません。
しかし、ご家族や介護士さんなどがしっかりとその部分にブラシを当てると、それは出血や痛みを伴うものになる場合があります。
汚れはしっかり落とさなくてはならないけれど、ブラシを当てると拒否されるし出血してしまう→十分なブラッシングができない→お口の炎症がひどくなる、、、
といった悪循環に陥ってしまい、どうしていいか分からないといったご家族もいらっしゃいました。 そういったご相談を受け、訪問診療で行ったのは『週に1回の歯科衛生士による口腔ケア、歯周病治療』そして『ご家族へのブラッシング指導』です。
初回は歯ぐきの炎症が強く私たちのブラッシングも痛いと言ってなかなかお口を開けてくださらない状態でしたが、2週後には歯科に対する痛みの訴えも少なくなり、1か月経った頃にはご家族のブラッシングによる痛みの訴えも減ってきました。
前述のとおり、ご家族が口腔ケアをされる場合は痛みがなくても拒否感のある方は多くいらっしゃるので、ご家族の方にとって毎回のブラッシングは大変だったと思いますが、2か月後終了を迎えた時には初回のお口の状態が信じられないくらい引き締まった歯ぐき、清潔なお口の中になっていました。
もちろん、歯石取りや衛生士による口腔ケアは重要だと思います(もちろん虫歯の治療も)。しかしながら日常に患者様がご自身でもしくはご家族の力をお借りして、セルフケアを行うことができる環境づくりが最も大切なことです。そういったご相談もお受けできますのでお気軽にご連絡ください。
訪問歯科担当医 直江 美雪
訪問歯科専用窓口 080‐7813‐3617
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