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内田歯科医院 新聞 2022年11・12月 テーマ【口腔ケアで全身の健康づくりを!】

筑紫野市 歯科医院 痛みの少ない 歯医者 内田歯科医院

口腔ケアで全身の健康づくりを!

 今月は、毎月口腔外科の診察をお願いしています九大口腔外科准教授 川野真太郎先生に、口腔がんと口腔ケアの必要性について伺いました。

口腔がんとは、どんな病気ですか?

お口の中にできる悪性腫瘍の総称で、発生頻度は、がん全体の1~3%と比較的まれながんです。

口腔がんの90%は、扁平上皮(へんぺいじょうひ)と呼ばれる細胞で構成されてるお口の粘膜から発生するものです。  

最も多いのが舌がん、次に上下のあごの歯茎にできる歯肉がん、舌と歯茎をつなぐ部分にできるのが口底がん、ほほの内側の粘膜にできる頬粘膜がん口蓋(上あごの天井の部分)がんなどがあります。

口腔がんは、リンパの流れに乗って首のリンパ節にまで広がりやすいのが特徴です。

ステージⅠ、Ⅱの早期口腔がんの場合、5年生存率は80%以上ですが、ステージⅣまで進むと生存率は50%程度まで下がり、かなり深刻です。

いかに早期に発見するかが重要です。

かつては、男性に多かったのですが、最近は女性の罹患数も増加し、また若年者、非喫煙者でも罹患率が上昇しているという見方もあります。

症状は?

初期は、口内炎によく似ています。

口内炎ですと、通常1週間から10日で治癒しますが、2週間経っても治癒しない場合は口腔がんの可能性があります。

腫瘍が大きくなると、びらん、潰瘍が生じ、その周りにしこりができ、痛みや、出血も伴います。さらに大きくなると、発音、嚥下(えんげ)障害や口が開けにくくなったりします。

どのように予防すればよいですか?

舌がんのほとんどは、歯や入れ歯が接する舌の側面にできます。

うっかり舌を噛み、噛んでは治ることの繰り返しや、合わない入れ歯や虫歯で歯が溶けて尖った部分による、粘膜への慢性的刺激によって、がんになるケースが多いので、気をつけましょう。

歯槽膿漏などの慢性の炎症も原因となります。  

定期的に歯科医院で、虫歯や歯周病を治療し、口内炎や粘膜の異常がないかも診察してもらうことが大切です。

過度な飲酒と喫煙は口腔がんの危険因子です。食べ物は緑黄色野菜が予防に効果的と言われています。  

口腔がんに限らず、近年、口腔ケアの重要性が再認識されています。

歯周病が糖尿病や心筋梗塞、アルツハイマー型認知症などの全身的な病気の発症と重症化に影響を及ぼすことが明らかになっています。口腔ケアを適切に行うことで誤嚥性肺炎の発症リスクも低下します。全身の健康維持のためにも、歯科を定期的に受診していただくことを、おすすめします。

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