ちょっとおいしい話　「いとしいたべもの」 | 痛みの少ない歯医者内田歯科医院

筑紫野市歯科医院痛みの少ない歯医者内田歯科医院

いとしいたべもの

樹木希林さん出演でも話題になった映画「日日是好日」を鑑賞された方いらっしゃいますか？

その原作者の森下典子さんとお会いすることになり、慌てて何冊か読んだ中に、お勧めしたい本がありました。

森下さんが昭和31年生まれですから、同じ年代の方には是非とも。

森下さん自ら絵も描かれた、23品の美味しいエッセイ集です。グルメ本ではなく、思い出と共に書かれているので、同じ年代の私など、その頃の食卓の様子が蘇って、懐かしくてたまらなくなります。　

まず最初が、[オムライス時代]。

具は、玉ねぎと人参それに、ハムか鶏肉、あるいはソーセージ。母はそれをフライパンでジャーッ！その中に四角いご飯の塊をガツン。ご飯は冷蔵庫の中で冷え固まったもので、前の晩のも、三日前のも。「電子レンジ」がなかったのだ。四角いご飯の塊を、木のしゃもじでガツンガツン、と突き刺した。その頃のケチャップはガラス瓶だったので、そこに残ったのを、取ろうと、瓶をエイっと振ると、レンジ周りに赤いケチャップが飛び散ったり。　

ご本人の許可は得たものの、このままでは、全部書いてしまいそうなので、このくらいに。

ケチャップライスの日は、アイロンのような取っ手のついたアルミ型のライス型という所も。

そういえば、最近見ないですねえ。　

そのほか、［わが人生のサッポロ一番みそラーメン］［カレー進化論］［鯛焼きのおこげ］、この表紙のメロンパンの思い出が「黄色い初恋」です。

院長もこの本を楽しそうに読みました。その日の夕食のリクエストは、もちろん、オムライスでした。